高校時代から続く奉仕の心と日々の積み重ね
俺が高校生の時から欠かさず継続している大切な活動がある。
それは自分たちが暮らす街を歩き、落ちているものを取り除いて環境を清浄に整える活動だ。
継続してきた奉仕の心
多感な時期から今日に至るまで、この活動を通じて俺は多くのことを学んできた。
誰に褒められるためでもなく、あえて手間をかけて周囲を清める。
日本古来の八百万の神々への感謝を込め、場を整えるという行為は、俺にとって人として当たり前の、そして欠かすことのできない精神の柱となっている。
袋の中が満たされていくにつれ、街が本来持っている健やかな輝きを取り戻していくようで、なんとも清々しい気持ちになる。

こうした地道で誠実な積み重ねこそが、クリエイターとして仕事に向き合う際の矜持となり、一切の妥協を許さないものづくりの姿勢へと直結しているのだと俺は強く確信している。
一人の技術者としてのこだわり
午前中の奉仕活動を終えた後は、ガレージにて一人の技術者としての時間を過ごした。
自分が手掛けるものづくりの心臓部には、長年の研究で培ってきた独自のロジックと、緻密に練り上げたプログラムが詰め込まれている。
自ら回路を設計し、一行ずつ魂を込めてコードを書き進めていく作業は、自分自身を研ぎ澄ます工程でもある。

正確、かつ鋭いキレを持って動く光の列を確認するたびに、一歩ずつ検証を積み重ねてきた時間が報われるのを感じる。
世の中には効率を優先した既製品が溢れているが、俺はあえてめんどくさい工程を愛し、自分だけの正解を追求し続けてきた。
自分が生み出した技術が、いつか誰かの手に渡り、そこで新たな価値を放つことを願っている。
その手応えがあるからこそ、また次の高みを目指す情熱が尽きることなく湧き上がってくるのだ。
車両の状態を確認し、次へ備える
夕暮れ時、作業に区切りをつけてアルトの様子を確認しに行った。
内装が丁寧に取り払われ、屈強なロールバーが室内を縦横に貫くその姿は、次なる進化の時を静かに待っている。

助手席に置かれた荷物や、剥き出しになった鉄板の質感。
その光景をじっと見つめていると、どこか静寂に包まれたような、不思議と身が引き締まる感覚が胸に去来した。

早く俺の手で細部まで徹底的に手入れを施し、隅々まで魂を吹き込んでやりたいという想いが熱く込み上げてくる。
今の状態から一段ずつ、俺が理想とする究極の形へと昇華させていく。
道具や車両に対しても常に敬意を払い、最高の状態で収める。
それが、株式会社ごんた屋を率いるNORIとしての、決して譲れない流儀だ。

時を超えて蘇るV6エンジン、デリカスペースギアの再生
実は、愛車であるデリカスペースギアについて、ずっと気になっていたことがあった。
かつてメーカーが大きな問題を抱え、2000年に一斉リコールとなったあの件だ。
俺の車は2006年モデルだが、驚いたことにリコール対象のダメな部品がそのまま付いていた。
メーカーに問い合わせても「存ぜぬ」の一点張りだったが、今回交換した部品を見れば一目瞭然、100%リコール部品だった。
リコール後も数年にわたり不適切な部品を使い続けていたという、まさに悪しき時代の産物だ。
このデリカを完璧な状態に戻すべく、大阪府大東市にあるマエダオートモービルへ向かった。
社長とは20年以上のお付き合いで、元々はごんた屋のLEDをご愛用いただいている大切なお客様でもある。
長年、俺の車のエンジンオーバーホールから細かなメンテナンスまで、すべてを信頼して任せている場所だ。
今回、対策済みのボルトへの交換作業を徹底して依頼し、同時にエンジンのヘッドやタペットの洗浄、キャニスターの交換といった細やかな手入れも施していただいた。
「あえて手間をかける」ことで、道具には再び魂が宿る。
作業を終え、大東市まで受け取りに行って再び火を入れたV6 3000ccエンジンは、まるで蘇ったかのように軽やかに回る。
元々調子は悪くなかったが、すっかり元気を取り戻し、本来のキレが戻ってきた。
走行距離は12万キロを超えたが、この手応えなら、これからまだまだプラス10万キロは余裕で走れそうだ。
これからも最高の相棒と共に、新たな道を切り拓いていこうと思う。
一日の終わりに思うこと
夜は一日のすべての工程を無事に完遂できたことに深く感謝し、ゆっくりと酒を嗜んだ。
ビールやスコッチを味わいながら、今日という一日を静かに振り返る。
長年積み重ねてきた奉仕活動で心を磨き、技術者として新たな価値を生み出し、そして次なる挑戦であるアルトと静かに対話する。
どれ一つとして欠かすことのできない、俺という人間を形作るかけがえのない時間だ。
明日もまた、クリエイターとして誇りある歩みを止めず、本物の仕事を積み重ねていこうと思う。