家まるごと浄水器って実際どうなん? 〜やさしい水に潜む落とし穴〜

家まるごと浄水器って実際どうなん? 〜やさしい水に潜む落とし穴〜
こんにちは、ごんた屋のNORIです。
最近「家まるごと浄水器ってどうなんですか?」って聞かれることがちょくちょくあって、今日はそれについてちょっと書いてみます。
ぼく自身、DIY好きで水回りいじるのも好きやし、こういう設備も気になってる方なので、いろいろ調べたり話を聞いたりしてきました。で、結論から言うと――
良いところもあるけど、注意点もある。
この一言に尽きます。
もくじ
家じゅう塩素レスって、たしかに気持ちいい
家まるごと浄水器って、キッチンだけじゃなくて、
お風呂も洗面も洗濯もトイレの水もぜんぶ浄水になるシステムです。
肌にやさしいとか、髪がしっとりするとか、
実際に使ってる方からは良い話もよく聞きます。
でも一方で、気になることもあります。
塩素がないって、雑菌にはありがたい環境
水道水って、ほんとは「ちょっと塩素くさいな…」って感じることありますよね。
でもあれ、雑菌を殺すために入ってるんです。
つまり、家じゅうから塩素を取っ払うと、
菌にとってはめちゃくちゃ住みやすい環境になるってことです。
とくにこんな状況になると注意が必要↓
- あまり使ってない蛇口やシャワーに水が溜まる
- 気温が高い(特に夏場)
- 掃除や通水がされていない
これだけで、菌が増える条件がそろってしまうんですよね。
レジオネラ菌のこと、ちょっとだけ
レジオネラ菌って名前、聞いたことある方もいるかもしれません。
お風呂やシャワーの蒸気を吸い込むことで、肺に入って感染することがある菌です。
健康な人にはあんまり問題ないことも多いんですが、
お年寄りや体調崩してる人には肺炎になってしまうリスクもあるそうで。
で、実際にレジオネラが増えるのって、塩素のない・ぬるめの水が溜まった場所なんですよね。
シャワーヘッドの中とか、追い焚き配管とか、まさに“家の中”です。
え、水道から来るんちゃうの? → ちゃいます
ここで誤解が多いんですが、
「水道の水にレジオネラ菌が混じってるんちゃうの?」って話、それはほぼ無いです。
日本の水道水はめちゃくちゃちゃんとしてて、
ちゃんと塩素が入ってるし、水道局の管理もしっかりしてます。
問題は、そのあとの“家の中”で菌が増えることなんですよ。
対策は?めっちゃシンプルです
そんなに難しいことじゃないんです。
とにかく「水を停滞させない」こと。
ぼくが意識してるのはこんな感じ↓
- 使ってない蛇口は週に1回くらい水を流す(2〜3分でOK)
- シャワーは使う前に1分くらい出してから浴びる
- 追い焚き機能があるお風呂は定期的に配管掃除モードを使う
- シャワーヘッドや加湿器はたまに分解して洗う
- 家まるごと浄水使ってるなら、年1回は点検してもらうのが安心
ちょっとしたことですが、これだけでけっこう違います。
ほんまに「全部の水に浄水」が必要か?
最後にちょっと思うことを。
もし「飲み水や料理、洗顔だけきれいな水がほしい」って感じなら、
無理して家じゅう浄水にしなくても、台所だけ浄水器つける方法もアリやと思ってます。
見えないところの管理がちょっと大変になるぶん、
「使う場所だけしっかり浄水」っていうスタイルのほうが気楽な場合もありますからね。
まとめ:ええ水を、安全に使いましょう
ぼくも“きれいな水”とか“やさしい水”って言葉にはグッとくるほうやけど、
それを安全に使い続けるには、ちょっとした意識と手入れが大事やなぁと改めて感じました。
いい設備ほど、ちゃんと活かせる使い方をしていきたいですね。
それではまた!
— NORI(ごんた屋)